Masukそれから毎日は早かった、南と居る時間は自ずと増えていった。
水族館、遊園地、雪が積もる何もない道を二人で歩き、寒いねなんてありきたりな会話、飽きもせずただ一緒にいられる時間を大切にした。 周りは相変わらず飽きもせずどう言う関係か聞いて来た。 『何もないよ』 変わらず答えると、好き勝手囃し立てるも、気にもならなかった。 それでも、自分の周りとの距離感は大切に今まで通り変わらず平穏を守っていった。 南の周りでは、仁のせいで南の付き合いが悪くなったと後ろ指を指される事になっていたが、自分の理想を人に押し付け、勝手に裏切られたと人の努力も見ようとしない人達の言葉など何も感じなかった。 本当の南を知ろうとしたから。 「私のせいでごめんね」 時折南は謝って来たが、なんの気にもしてなかった。 『何も気にする必要ないですよ、それより南さんの方がしんどくないですか?』 「私は平気だよ、今までに比べて少し自分らしく過ごせてるから、楽っちゃ楽かな」 『それが一番ですね、それでも横に居てくれる人を大切にしてください』 「それいやだな、仁くんに居て欲しいな」 『居るじゃないです』 時が過ぎれば過ぎるほどに、周りとの距離感を掴めなくなっているの南だったが、それでもいつかそんな南も心を開ける人現れるのを望んだ。 南の仁くんって居て欲しいは物理的にではない、それも理解できるからこそ側にいる。 それが他人とは違う<優しさ>だったのかもしれない、ただ自分が今こうしたいなど言う事が出せなかった。 そもそも空っぽすぎた、気持ちを汲み取り、顔色を伺い生きて来た所に自分自身の気持ちの入る余地などどこにも無くなってしまってた事に気がつく。 ちゃんと向き合い、南に寄り添いながら同じ気持ちになろうと努力したが、やはりどこかで南の期待に応える事でいっぱいだった。 それでも最後まで諦めなかった。 少しでも寄り添ってくれた南との時間は確かに楽しいと思えたから、最後を知っていたから、それまで全力で注いだ。 周りもひとしきりに自分達の関係にも、飽きてきた頃、前とは違う南に寄り添える人達もまた自然と増えていった。 それで良かった、嬉しかった。 南は少しずつでも、無理せず自分らしく居られる場所を見つけられたみたいだった。 自分は変れなかったんじゃなくて、変わる事を恐れ信じる事ができなかった。 平穏を崩せなかった、南にはあった強さが、自分には備わっていなかった。 南は変わりたい自分に向き合い、ちゃんと変われたのだろう。 それでも二人で居る時は然りに 「好きだよ」と伝えてくる南に 『僕もです』と答える。 察しの良い南が、自分の変化がない事を気がつかない訳はない事も知っていた。 それでも南の支えになれたのではないかと、信じるしかなかった。 離れなければならい事が分かっていた、それを否定するかのように何度も何度も、確かめる南の表情は悲しそうでもあり、強い心も垣間見えた。 今はもう違うと知っていても、二人にしかない強い繋がりは偽りではなく、真実だった事を噛み締める。 卒業式当日に呼び出された時は、周りの目など気にならなかった。 これが最後になるのだろうと、お互いが分かっていた。 南の表情は明るく笑ってくれていて、それに答えるように笑った。 『卒業おめでとうございます』 「ありがとう!」 『これから大学へ進むんですよね、そこで頑張ってください、きっと南さんならどこでも上手くやれます』 「うん、ありがと、仁くんも後一年良い学園生活を過ごしてね!」 『そうですね、良い学園生活が何かわからないですけど』 「こう言う時は、そうしますとか、ありがとございますとかでいいの!笑 本当に変わらないんだから笑」 なぜだか、少し悲しくなる。 南の笑顔が苦しくなる。 南の覚悟を無駄に出来ない、悲しみも抑え必死に笑ってくれてる南に心から感謝した。 「ねぇ!まだ一緒に死んでくれる?」 南は答えを分かってた上で聞いてきたのだろう。 『ごめんなさい』 あの時よりも南はずっと強くなった、苦悩に乗り越えて、前に向かう力を持っていた。 もう自分が必要ない事も分かってた。 「やっぱりもうダメかー、あの時に死にたがってた私に手を差し伸べてくれて同じだって言ってくれた事が嬉しかったんだよねー!あの時、オレも一緒にいくよなんて仁が言うから、ずっとその約束が私の支えだったのにな」 『ごめんなさい、でも僕もその約束のお陰ですごい楽しい時間過ごしましたよ、今までにないくらい楽しかったです』 「うん、半分嘘だね笑 私にしかわからないね笑 この先さ、その<優しさ>が仁くんを苦しめる時が無いといいな」 楽しかったのは本当だった。 南の本心も分かっていた、このままずっと一緒に居たかった、その気持ちはお互い言葉にしなくとも伝わっていた。 でも自分と居ると南はいつか、今まで以上に辛い思いをしてしまうだろう。 そうならない為の努力をこれからすれば良かったのは、この先にしかわからない事だった。 まだ若く、自分しか信じられなかった事がとても苦しい。 『もう大丈夫ですか?』 「うーんそうだなぁー、やっぱり仁くんと、離れたくないしよ?それに、たまに死にたくなるよ?でもね、仁くんが少しでも変われたこの世界で、もう少しだけ期待して、生きてみようかな」 『約束守れなくてごめんなさい、僕は変わりました?』 「いいのそれ以上に沢山<優しい>をくれた、それに変わったよ?自分では気がつないかも知れないけど、私と居る時と他の人と居る時、全然顔が違う笑 でも大丈夫、きっとこれも私にしかわからないよ」 『僕は何もしてあげれなかった、きっと一番叶えて欲しかった南さんの約束を守れなくてごめん』 死ぬ事ではない、ただ一緒に心を通わせた時間が続く事だった、それすらも南には伝わっていただろう。 「仁くんはいつも<優しい>はわからないって言ってたけど、きっと仁くんは<優しい>よ」 『そんな事ないよ』 「そっか、仁くん?好きだよ?」 『ありがと...』 「あれ?いつもならオレも好きだよって言ってくれてたのになー笑 それも仁くんの言う<優しい>だったかー」 『そうだったのかも知れないですね』 「冗談だよ笑 それにそれは嘘だね、沢山の思い出ありがとう、そして沢山助けてくれてありがとう」 『僕も沢山ありがとございます、南さんと過ごした時間は大切です、こんな人間でごめんなさい、僕も南さんの事ちゃんと好きでした』 「うん、それは嘘じゃないね 仁?好きだよ」 『南の事好きだよ』 言いたい事は沢山あった。 でもこれ以上何も言葉はいらなかった。 どんな理由があれ、離れなければならないと言う事は、一度は一つになれたと言う事。 誰にも理解されなくていい、そこに確かにあった何かは、これから先にお互いの人生で大切な何かを教えてくれるのだと信じた。 少しだけ似てて、歪でも一緒に過ごした日々は、嘘と本当の境目でちゃんと大切な物になっていった。 南は笑っていたが、微かに目を潤めながら去っていった。 もう会えなくても 笑い合えなくても いつか誰かを好きになっても それでもひっそりと 心に静かに咲き続ける これからも忘れない 風が吹いても 季節が変わっても 心に残ったワスレナグサは 蒼く美しく 枯れないだろう。それから毎日は早かった、南と居る時間は自ずと増えていった。 水族館、遊園地、雪が積もる何もない道を二人で歩き、寒いねなんてありきたりな会話、飽きもせずただ一緒にいられる時間を大切にした。 周りは相変わらず飽きもせずどう言う関係か聞いて来た。 『何もないよ』 変わらず答えると、好き勝手囃し立てるも、気にもならなかった。 それでも、自分の周りとの距離感は大切に今まで通り変わらず平穏を守っていった。 南の周りでは、仁のせいで南の付き合いが悪くなったと後ろ指を指される事になっていたが、自分の理想を人に押し付け、勝手に裏切られたと人の努力も見ようとしない人達の言葉など何も感じなかった。 本当の南を知ろうとしたから。「私のせいでごめんね」 時折南は謝って来たが、なんの気にもしてなかった。 『何も気にする必要ないですよ、それより南さんの方がしんどくないですか?』 「私は平気だよ、今までに比べて少し自分らしく過ごせてるから、楽っちゃ楽かな」 『それが一番ですね、それでも横に居てくれる人を大切にしてください』 「それいやだな、仁くんに居て欲しいな」 『居るじゃないです』 時が過ぎれば過ぎるほどに、周りとの距離感を掴めなくなっているの南だったが、それでもいつかそんな南も心を開ける人現れるのを望んだ。 南の仁くんって居て欲しいは物理的にではない、それも理解できるからこそ側にいる。 それが他人とは違うだったのかもしれない、ただ自分が今こうしたいなど言う事が出せなかった。 そもそも空っぽすぎた、気持ちを汲み取り、顔色を伺い生きて来た所に自分自身の気持ちの入る余地などどこにも無くなってしまってた事に気がつく。 ちゃんと向き合い、南に寄り添いながら同じ気持ちになろうと努力したが、やはりどこかで南の期待に応える事でいっぱいだった。 それでも最後まで諦めなかった。 少しでも寄り添ってくれた南との時間は確かに楽しいと思えたから、最後を知っていたから、それまで全力で注いだ。 周りもひとしきりに自分達の関係にも、飽きてきた頃、前とは違う南に寄り添える人達もまた自然と増えていった。 それで良かった、嬉しかった。 南は少しずつでも、無理せず自分らしく居られる場所を見つけられたみたいだった。 自分は変れなかったんじゃな
翌日から、周りはもちろん南と何かあったのか然りに聞いてきた。 もちろん誰に対しても 『何もないよ、たまたま話してだけだよ』 その一言と、笑顔で返す。 こうなる事が煩わしかったが仕方ない。 もちろん周りは、何かあった方が楽しかったろう、少しでも面白い話をした方がいいのはわかるが、なにも話す事はない。 南が無理してる事を伝えたとて、自分に何の得もない。 次の日からも、南は変わらず明るく、笑顔をばら撒いていた。 時々南と目が合うが、その表情は今までの印象と違い苦しそうに見えた。 ただ誰もそれを気付く事はないだろう。 日曜になり、改札の前へ向かう。 そう言えば昼頃とは何時なのだろう? 明確な時間は知らさせれてなかった事を思いだし、12時前に向かい待つことにした。 30分くらい経った頃、改札から南がきた。 「ごめんねー!待たせちゃった!?」 『いいえ、少しだけですよ大丈夫ですよ』 「はい嘘でしょ、いいよそのままで」 『そのままですよ』 「どれくらい待った?」 『30分くらいですよ』 「ほら嘘、ごめんね待たせて」 『そもそもちゃんと、時間決めてないのに謝る意味がわからないです』 「うーんそっか笑」 『相変わらず南さんの周りは沢山人がいましたね』 「仁くんも相変わらずニコニコしてたね」 『やめてください』 「先に始めたの仁くんでしょ」 普段誰ともしないような、他愛もない会話、これはどちらの救いになっているのだろうか。 「立ち話も何だし行こうか」 『そうしましょう、コンビニで何か買ってきますよ、コーヒー飲めますか?』 「うんありがと!流石」 『待っててください』 南は楽しそうだった、きっと歪な考えを自分も同じだと言った事に少しだけ期待して、自分の前では何も無理をせず、接してると思ってくれてたのだろう。 色づき始めた木の葉、池には鴨達が泳ぐ。 スケッチをする人、写真を撮る人、手を繋ぎ歩くカップル、走り回る子供達、今日はとても綺麗に見えた。 公園のベンチに腰掛けながら、他愛もない話もそこそこに、コンビニで買ったパンとコーヒーを広げる。 『どうぞ』 「ありがとね!食べよー」 『コーヒーも開けておきます』 「いいよー、気使わなくて」 『
休日もいつもの様に過ごしていた。 起きたい時間に起き、特別やる事を決めてる訳も無く。 気が向けば外出し、いつもの決まった川沿をコーヒー片手に歩き、友人と約束があれば朝までくだらない話で飲み明かし、いつもの平凡な平穏を謳歌する。 特に予定も無くダラダラと過ごした。 コンビニで買ったビールを流し込むも、中々寝付けない、少し夜が長い気がした。 タバコを吸おうとベランダに出ると、今日だけは夜風が自分にだけ優しく感じた。 昨日の人が少し頭をよぎり、少しだけまた会えないかな?と、こんな人間が思う、どうせ自分には変わる事が出来ないのに。 なにも変わらないのに、もう失敗しないと誓ったのに、灰色の人生に少しずつ沢山の色で溢れて欲しいと願う。 自分も人の事を信じても良いのかなと、自分を許せる時が来るのでは無いかと、同じものを楽しいと思っても良いのではないかと、少し期待した。 過去は過去でしかないのに、それを言い訳にし、恐れてる自分に心底腹が立ちつつ、なにもする事は出来なかった。『花凛の事を知りたい』それが答えだと分かってはいるのに。 自分はできてると、失敗しないと、を勘違いして人を傷つけてしまった事を、そんな事忘れるくらいに、普通でいられたのに。 が少しだけ人のためになる事を知れた、学生時代の記憶が蘇る。 なんて事ない普通の高校生で、勉強も、部活も、恋愛もそこそこ、いつも変わらない何気ない毎日、友達との関係も可もなく不可もない。 ありふれたいつもの毎日。 今日も顔色を伺い適切な言葉を選び、適切な態度で、波風立たない普通の毎日。 このまま、普通に過ごしていくと思っていたのに。 その日は、一人で帰りたい気分だった。 理由なんかは無く、ただそんな気分だった。 あの時みんなで帰って居れば、話す事もなかったのに。 プレイリストの中にある、色んな歌達の色んな歌詞に、どんな想いが裏にあるのかを考えながら歩き始めた。 少しだけ人の心がわかる気がした。 駅の階段を下り、ホームに同じ学校の制服の人がいた。 田舎の小さなホーム、古びたベンチに腰掛け本を読んでる人と案の定目が合う。 それと同時に笑顔で会釈され、手招きされ、めんどくさい感情を抑え、いつも通りの笑顔で会釈を返す。 『どうも』 どうせ聞こえやしないのも知っていた。 女性にし
「はぁ、もう終わると思ってたのに...仁さんなんでーー」 愚痴をこぼすゆかりは、やはりもう仕事などできそうになかった。『二人はもう上がっていいよ、後は一人でやるから』 最後の一人くらいはなんて事なく一人で対処できる。「いいっすよ?そんな優しさいらないですよ、最後まで一緒にやりましょう」『ゆかりはもう仕事する気が無いからあげちゃうね』「あいつあーなったらダメなんで笑いいっすよ」 隼人は責任感が強くいつも助けてくれる。『お飲み物はお決まりですか?』「ビールありますか?」『ギネスにハイネケンの瓶になります』「うーーん、じゃーギネスでお願いします」『かしこまりました』『お待たせしました』 こくりと頷き、小さな声でいただきますと聞こえた気がした。 片手でしっかりと持ち、もう片手を添えて飲む姿が異様に上品で、思わず見惚れた。 「ふー、すみませんオススメはなんですか?」 ビールを一口飲むとすぐに聞いてきた。 見惚れて居たのがバレたので無いかと、動揺したが、自分に限ってそんな訳がない。『すみません、明日が休みでして、あまり材料が残ってなくてですね...お一人様なので、もしよろしければこちらで少量ずつ取り繕って提供させていただいてもよろしいですか?』「えっ!?すみません、そんなタイミングで申し訳ないです...それでお願いしてもいいですか...?」『いいえ、こちらこそ申し訳ございません...何か苦手な物や好きな物ありますか?』「いいえ、苦手な物は無いです!なんでも食べます!好きな物も特に無いですけど、強いて言えばクリーム系が食べたい気分です」『申し訳ございません、クリームソースは今日完売でして...最善を尽くします』「あっ、いいえ!本当になんでもいただきます!」 少し気まずい空気が流れ、表情や声色から焦りと申し訳ない感情が苦しいくらい伝わってくる。『すぐ準備します』 そう言って作業に取り掛かる。『お待たせしました』 ミネストローネ トマトとモッツァレラの簡易的なサラダ トリッパのトマト煮に 1枚のバケット 蛸と鯛のカルパッチョ 少しずつ小皿に丁寧に盛り付け出す。「えっ美味しそう...ありがとございます!いただきます」 申し訳ない感情や不安は少し取り除かれていた。 一口一口を丁寧に運ぶ度に表情も変わり、驚いたり
あなたは子なのよ」 その言葉は幾つになっても、自分の心を縛り付けていた。 幼い頃に言われ続けて来た呪いの言葉だ。 『またこの夢か...』ため息と同時に魂までも抜けていく様な胸糞悪さに目が覚める。 拠り所など無く、助けてを求める声すら上げる事もできなかった思い出したくもない過去。 自分の気持ちを押し殺し、否定や拒絶は良くない事だと思って居た。 何も無く生きてる事が、死んでる事と何ら変わりなかった。 周りに合わせ、楽しい事を楽しいと、悲しい事は悲しいと合わせる、どんな事にも文句ひとつ言わずに耐え忍ぶ事が、だと思って居た。 変わりたいと強く思えば思う程に、過去の過ちに引きずり込まれる。 いつか自分も、心から楽しいと思える日がくると願いつつ、自分を変えるのは、自分しか居ないと知っているのに、それは難しい事と諦めてる自分がいた。 花凛に出会い、花凛との全てが特別になるまでは、が温かい物だと思うことを恐れてた。 何も特別感じる事も無くなった、冷めた心が動き出し、自分の心さえも大切にしたいと思える様になった。 心から人を思う事がと花凛が笑顔で居てくれれそれだけでいいと。 それらを乗り越えるために向き合う事が出来る事が本当のなのかもしれないと。 いい子であろうと努力した。 そのおかげか、両親や周りの目を気にし、人の機嫌を取ることばかり長けて行き、偽りのは、いくらでもばら撒く事ができていた。 毎日ゴミ箱の様に様々な言葉を吐き捨てられ、文句一つ言えば、それ以上の攻撃を受け、弱い自分では反抗もできず、ただただ溢れないように押しつぶしてきた。 一人泣きながら夜が明けるのを待つ日は、いつしか日常の一部になり、生きてる意味すら見つけられなかった。 生に執着もなくなり、幾度と神様に殺してくれと願った所で、なにも変わらず、一人で死ぬ事ばかり考え、何かと嫌な事があるとそういう時ほど笑顔でいる事が上手になっていた。 周りを伺い、程よく笑顔で相槌を打ち、人の気持ちを汲み取りながら馴染んでいく、協調性を大切に人に不快な思いをさせない。 大人になり、それがそれなりに役には立っているのなら、そんなに悪くないのだろう。 その思想こそが、願われてた事なのだろうか。 学生時代の立ち回りもそこそこ 一般的な事は
疑う事が弱さなら、信じる強さが美しい事を証明してみせよう。 正解も不正解も無く、答えがないのが答えになってしまうこんなモヤモヤも自分の答えに真っ直ぐに生きよう。 何があっても、弱さを認めて向き合い、前に進むこれからの人生の糧にしよう。 僕は君が笑顔で居てくれるならそれでいい。 美しく、純粋無垢なその笑顔で また出会える日が来るまで、自分に負けない。 心が冷たくなろうと、苦しむ夜があろうとも、それが愛する事だと知り、疑う心を恥じた。 君からもらった一言一言を覚えている、優しく暖かい言葉達や、君の表情も全て覚えてる。 この世界で君にだけはいつまでも優しい人でいよう、僕にしかない優しさの強さを信じよう。 救われる言葉があれば、人は強くなれる事を、教えてくれた。 煌めく貴方の視線も、触れれば消えそうな貴方の声も、何よりも明るい貴方の笑顔も、確かにそこにあった何かを信じよう。 君の歩幅と僕は歩幅が合う時に、また一緒に歩こう。 確かに重なり合った時の中で、ちゃんと感じられたそこにあった何かの答えをこれから見つけよう。 ゆっくりゆっくり 二人だけの速度で、一緒に歩いたあの道をもう一度歩こう。 もう二度と離すことはないと約束しよう。 きっとその時が来る。 君は笑って居るだろう 僕も笑って居るだろう。 君が笑ってない世界はこの世界が間違ってると証明しよう。 呆れる程に真っ直ぐに優しく 丁寧に大切に、レースのカーテン越しに優しく光を当て、腐敗をさせぬ様にしっかりと風も与え、適切な温度を保とう。 この想いも同じ様に 心の中にランノハナが咲く頃 もう一度君に会いたい。







